こんにちは!
今日は映画のお話です。
歳のせいか、いえ昔からそうでしたが、私は小説を読んでも映画を観ても割とすぐにストーリーを忘れてしまいます・・・💦
最近DVDで観た1本の映画がとても良く、ブログに書いておけばいつまでも覚えていられるということで、この映画の内容をご紹介がてら記録しておこうと思います。(極力ネタバレ無しでいきますので、これから映画をご覧になる方も大丈夫です。)
皆様は、聴くと自殺してしまうという都市伝説っぽい曰く付きの名曲があるのをご存知ですか?
私はこの映画を観て初めて知ったのですが、1933年にハンガリーで発表された「暗い日曜日」という曲です。
当時この曲を聴いて自殺した人が世界中で数百人、ハンガリーで157人いると言われ、イギリスなど各国が放送禁止の措置を講じたほどだったそうです。
Gloomy Sunday - Original Piano Version (Rezső Seress)
歌詞付きのバージョンもあって、日本では淡谷のり子さんら主にシャンソンを歌う人たちがカバーしています。
歌った淡谷のり子さんも92歳までご存命でしたし、聴いても死にませんので安心してご試聴を😄
「聴くと自殺する」のか「自殺する人が聴きたくなる」のか?
当時は第二次世界大戦直前で不安定な世の中だったため自殺者が単に多くなり、その時流行していたのがこの楽曲だっただけかもしれません。
メロディーだけでなく、この曲に付けられた歌詞もかなり暗いもので、(恋人が死んでしまったから私も死ぬみたいな)確かに聴いて楽しい気分になることはあまり無いとは思いますが・・・。
本当に数百人もの人がこの曲を聴いて自殺したのか真相は不明ですが、ただ「自殺の聖歌」とまで言われてしまったこの曲の作曲者も、後に自殺しているそうです。
さて、映画の「暗い日曜日」ですが、この曲を題材にして1988年に書かれた小説を映画化したもので、1999年にドイツとハンガリーが共同制作しています。
映画の中では「暗い日曜日」の楽曲が何度も流れますが、この映画にホラー的な雰囲気は全くありません。
🔸舞台は1930年代~のハンガリー
次第に戦争の色が濃くなっていく時代です。
🔸主な 登場人物は4人
・レストランのオーナーでユダヤ人のラズロ
・ラズロの恋人のイロナ
・レストランに雇われるピアニストのアンドラーシュ
・レストランの常連で、イロナに思いを寄せ プロポーズするも速攻で振られるドイツ人実業家のハンス
🔸 奇妙な三角関係
イロナは次第にアンドラーシュに惹かれ、ラズロとの三角関係になります。
アンドラーシュにイロナを取られた事を知った時のラズロの言葉「全部失うより半分でも持っていた方が良い」(ちょっと笑える言い分😆)によって、3人は絶妙なバランスをとる三角関係に。
「今日は君の番。明日は僕ねー。」みたいな。
こんなのアリ?って感じですが・・・。
🔸楽曲「暗い日曜日」
映画の中ではアンドラーシュがイロナに贈った曲として「暗い日曜日」が何度も流れます。
世界中に流行して自殺者が沢山出たという点も史実と同じ流れになっています。
🔸美しいヒロイン
とにかくヒロイン役の女性が美しいです。
絶世の美女とはこういう人の事を言うんだろうな~ぐらいに。
これだけ魅力的ならば、二人の男性の間を行ったり来たりするのも仕方ないかなと許せてしまいます。
(あと惜しげもなく脱いでいるシーンが多いです)
🔸お騒がせ男、ハンス
ドイツ人実業家のハンスは、突然イロナにプロポーズしたかと思えば、振られたショックでこれまた突然橋から身投げするというお騒がせぶり。
この時、ハンスの命を救うのがレストランのオーナーのラズロです。
ラズロはハンスの命の恩人なんです。
ハンスは傷心のまま一旦ドイツに帰国します。
🔸お騒がせ男、再来
時が経ち、ハンスがドイツ人将校となって再びハンガリーにやって来たところから物語は急展開します。
ドイツ軍がユダヤ人狩りを進めるハンガリーで、ユダヤ人ラズロとドイツ人将校ハンスの関係はどうなっていくのか?
ハンスは恩人であるラズロを助けるのか?
そして4人の運命は?
🔸冒頭と最後の場面
冒頭と最後は、時代が50年後の設定です。
冒頭はドイツ人のハンスが、80歳の誕生日に妻やその他大勢を引き連れて、50年ぶりにハンガリーのラズロが経営していたレストランを訪ねる場面となっています。
ハンスは戦後、ドイツで実業家として成功したようです。
しかし、誕生日のお祝いの食事中にハンスは突然倒れてしまいます。
そして映画の最後も50年後、ハンスが倒れた後のレストランでの場面です。
「あぁ、そういう事か!」と思う結末で終わっています。
🔸全体を通して
善良なユダヤ人、繊細なピアニスト、二股をかけるけれど嫌味のないヒロイン、そして狡猾なドイツ人のお話と言えます。
悲しげな音楽や美しいヒロインやハンガリーの景色など、全てが美しく雰囲気のある映画で、ストーリーも結末も良いと思います。
それ程有名でもなく、期待もせずに観た映画が当たりの時って得をした気分になりますね。
最初から最後まで飽きることなく観れた「暗い日曜日」は、隠れた名作とも言われているようです。
オススメです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ランキングに参加しています。
ポチっと押していただけると、とても励みになります。